HGAB ビルバイン その1

前回に引き続き、今回はビルバインさんです。

ダンバイン系のキットが再販したらしいって事でいつものHLJでガッツリと色々ポチったものの一つです。

先に言っておきますが、このキットは購入非推奨です。

模型店にこのキットだけしか売ってなかったとしても購入してはいけません。

別のお店に行きましょう。


では何故買った?!って話になりますが、ネットでの悪評されたキットがどれ程のものなのかを自分の目で確認したかっただけですw

何事も自分の目で確認し体験したい性分なもので。


って事でいつもの様に箱絵のご紹介です。

前回のダンバインさんと同じくキットの写真を使ったパッケージです。

組み上げた後だからこそ分かるんですが、このキットの駄目な部分をなるべく目立たない様に工夫されたものですw


そしてこちらがパチ組みしたものです。

ん〜ん、各部のパーツの造形は悪くない様な気がしないでもないって程度です。

デザイン上の制約があるのでしょうがないとは思うんですが、昭和かよっ!!って思う程に可動範囲が非常に狭いです。

The 棒立ちぃぃぃぃぃっ!!w

仮にもHGABとして旧キットからリニューアルしておきながら、更に後半主役機でありながらこれとはどういう事なんだろうと給湯室に呼び出してチクチクとお小言を何時間も延々と言いたくなる程の出来です。

まさかこの現代にこんなキットが存在しているとは・・・。HGABとはいえそれなりに古いキットだってのを考慮してもこれはちょっと酷過ぎませんかバンダイさん。

そしてABSから柔らかいKPSへ変更した際の悪影響が足首の後ろ側に存在します。

ビルバインさんの足首は前側の大きな爪と後ろ側の2つの小さい爪がポリキャップで接続されています。その2つの爪を保持する黒いパーツがKPSで部分的に細い所があります。

個体差かもしれませんがポリキャップへ差し込む際にキツくて力を入れないと入りにくいです。パーツに無理な負荷をかけないように事前にナイフ等でKPSの軸をカンナがけした方が良さそうです。

変形をさせるために爪が可動出来る様になっているんですが、その黒いパーツが細いためにフニャフニャとしていて動かして負荷がかかる部分なのでねじ切れそうです。ってか既にワテクシは白化しましたorz

ここはかかと部分が分離出来るのでかかとの部分ごと素立ち用に爪が開いたものと変形時用に閉じたものの2つを用意する方が良さそうです。形状もそんなに複雑なものではないので、エバグリ等のプラ材やらパテでスクラッチした方が良さそうです。

知らないで無理やり押し込もうとすると確実に白化して最悪破損するのでご注意を。

いつもの様にキットの詳細については沢山ある他のレビューサイトをご参照下さいませ。


って事で後ハメ加工を踏まえたワテクシ的このキットの攻略方法について解説していきます。

まず脚部ですが、先程説明した様に足首後ろ側をスクラッチするかと思います。絶対破損するってば・・・。そして膝関節はスネ部分の赤いパーツと太もものライトグリーンのパーツで挟み込む様になっています。太もも側は更に赤い膝のアーマーで挟み込みます。非常に厄介です。ここはスネの赤いパーツの膝下すぐの部分を段落ち処理して、そこから下側の排気ダクトっぽい所から一気に合わせ目シフトさせるのが良さそうです。更に太もも側は赤い膝アーマー前側の合わせ目をディテールがある部分へシフトさせて、後ろ側を中央で段落ち処理するのが良さそうです。ライトグリーンのパーツは前面の一部が既に段落ち処理されているので後ろ側も同様に段落ち処理します。次に段落ち処理した部分から太もも内側の一部だけをカットしてそれ以外を外側のパーツに接着します。多分後ハメ処理に慣れていない人にはなんの事やらさっぱりな解説で申し訳ないです。因みにビルバインさんの股関節は、太ももの奥深くにボールジョイント受けが存在しているために、足を前後に振る動作以外は殆ど出来ません。なのでもし可動範囲を向上させるのであれば、ボールジョイント受けをもっと手前ギリギリまで持ってきて、更に腰部のボールジョイント軸をカットして短くする必要がありそうです。股関節は動かしていると結構負荷がかかる部分なので、破損しないようにするには大手術となるかもしれません。

次に腰部ですが、中央の赤い出っ張りが腰部のライトグリーンのパーツで隠れる部分でカットしてしまえば後ハメ出来そうです。

次に胴体ですが、後ハメ加工の必要はありません。コックピットブロックの左右に回転軸が付いたパーツがあるんですが、それを後からハメる事が出来るので胴体側はそのまま接着しても問題ありません。

次に腕部ですが、後ハメ加工の必要はありません。ただ肩の可動範囲が絶望的に酷く、回転可動は出来ますが、肩は真横にほんの少ししか上げる事が出来ません。ここはデザイン上仕方がないのかもしれません。

次に頭部ですが、顎のマスク部分をディテールの位置でカットしてプラ材で新しくダボ板等を作れば後ハメ出来そうな気がします。

次にオーラコンバーターですが、外側の赤いパーツに合わせ目が発生するんですが、ここを後ハメ加工する事は出来そうにないです。ここは内側の黒いパーツとの隙間が広いし単純な形状なのでマスキングしてしまうのが良さそうです。

次にオーラキャノンですが、オーラキャノンの砲身とライトイエローの小羽根?!みたいなものはキャノン本体にあるダボ穴をC字に切り欠く事で後ハメ出来そうです。キャノンのアームはそもそもオリジナルのデザインのレール式では無く、今回のHGAB版で独自解釈したものですし、そのまま使うにもヘナヘナと不安定です。なのでこのアームごとごっそりと市販の関節パーツや、バンダイのボールデンアームアームズ等に置き換えてしまうのもアリかと思います。その方が手っ取り早いです。

次にオーラソードライフルですが、ライフルの後端がグリップ下の部分で可動する仕組みとライフルの先端にあるオーラソード部分が回転展開する仕組みがあります。オーラソード部分はライフル本体との接続部分が非常に小さいので不用意にここに手を付けると破損する可能性が高いのでこのまま塗装した方が良さそうです。でも後ハメは不可能ではありません。ライフル先端の黒いパーツの下側の見えない部分をカットして、更にライフル本体のダボ板もカットしてその位置に新しいダボ板を入れるための穴を開けて、オーラソードを左右からホールドするパーツを見えない部分へと延長させて、ライフル本体に空けた新しい穴に差せる新しいダボ板としてしまえば出来そうです。それでも強度は不安になりますけど。グリップ下の回転可動部分ですが、可動軸が片方にしか存在しないので、軸が無い方をグリップのディテール部分ごとカットしてしまいます。グリップに発生する合わせ目はどうせハンドパーツで見えなくなるので気にする必要は全くありません。


とまぁこんな感じでしょうか。

このキットの弱点は絶望的な可動範囲の狭さであり、鬼の様な挟み込みは段落ちやら合わせ目シフトを駆使すれば結構解決出来てしまいます。


で・す・が・・・これをガチで制作する気にはなれないかな〜と。

今回パチりましたが、これを完成させる日は来ない可能性の方が高そうですwww


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